投資にはリターンがあり、リスクがあります。そして大きなリターンを期待すると、リスクもそれだけ大きくなる可能性が高いことはこれまでにお話したとおりです。それでは、いったいどれくらいのリスクなら許容できるでしょうか。いくらリターンが大きくても、そのためのリスクが大きすぎれば、その投資を躊躇するのは当然でしょう。逆に、これくらいのリターンを求めるのだから、それに見合ったリスクは許容すべきだと考えることもできるでしょう。一般には、自分がいつの時点で、どの程度、お金が必要かを計算すれば、自分がとるべきリスクが見えてきます。
例えば、手持ち資金が500万円あって、さらに月に2万円を20年間積みたてることが可能で、かつ2,000万円のお金を必要としているとしたらどうでしょう。2万円×12ヶ月×20年=480万円です。
このお金+500万円を投資によって2,000万円に増やそうというわけです。結論から言うと、まず500万円は税引き後年利5%で20年間運用します。そして毎月の2万円の積立は税引き後年利3.06%で複利運用します。それを合計すれば、20年後には2,000万円になる計算になります。こうした計算は、金利計算ができる専用の電卓や、こうした計算のできるソフトが市販されていますので利用してみましょう。もちろん、銀行の窓口などで相談するのもよいでしょう。このとき、元金の500万円に対する税引き後年利5%は金融商品によって達成され、その分、リスクがあります。このリスクをどのように考えるかが問題になるわけです。
仮に、もっとリスクを小さくしたければ、金利を3%に設定すれば、リターンが小さくなる分、リスクも小さくなります。そしてそのためには、毎月の積立を3万円にして税引き後年利を3.17%にする必要があります。こうした数字をどう見るかはその人が置かれている状況によって変化します。収入に余裕がある程度あれば、月3万円の積立は容易かもしれません。しかし、月2万円がぎりぎりだがどうしても20年後に2,000万円が必要という人もいるでしょう。その人のそれぞれの状況によって、期待リターンと許容リスクは変化するのです。
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